アイスには種類があるのをご存知ですか?
カップアイスや棒アイスのパッケージには、こんな感じに原材料などが書いてあるところがあります。そこの一番上のところに、
種類別:■■■■■■
とアイスの種類が書いてあるんですよ。今回の例ではアイスクリーム。この種類にはアイスクリームの他にアイスミルク、ラクトアイス、氷菓の計4種類があって、食べるアイスよって異なります。
どのように分類されているのか、各種類の特徴はどう違うのか、これらについて詳しく説明します。
乳固形分と乳脂肪分によって分類されます
図にするとこんな感じに分類!
このあまり耳にしない乳固形分と乳脂肪分によってアイスは分類されます。
牛乳から水分を除いた部分が乳固形分。乳固形分はさらに、無脂乳固形分と乳脂肪分に分かれます。
無脂乳固形分と乳脂肪分って言葉だけじゃ何なのか分からないですよね。これらについてまず説明します。
無脂乳固形分
図でも分かる通り、牛乳から水分と乳脂肪分を除いたものです。
たんぱく質、炭水化物、カルシウム、ビタミンなど、大切な栄養素を含んでおり、筋肉や骨を作る材料となる、健康維持に欠かせない成分です。
SNF(Solids Not Fat) とも言います。脱脂粉乳などがこれにあたります。
乳脂肪分
図でも分かる通り、牛乳から水分と無脂乳固形分を除いたものです。
すなわち、牛乳に含まれる脂肪分のこと。バターやクリームになる成分であり、この成分が多いほど、コクのある味わいになります。
大きく分類すると、アイスクリーム類と氷菓
さて、次に先ほど説明した乳固形分と乳脂肪分でどのように分類が決まるのかについてです。
まとめの表を作るとこんな感じ
この部分を説明します。まず、食品衛生法によって、大きく2種類に分けられます。アイスクリーム類と氷菓です。
アイスクリーム類
乳固形分が3%以上のもの。
厳密には、「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令(通称は乳等省令)」という、食品衛生法に基づく厚生省令があって、そこに、「乳又はこれらを原料として製造した食品を加工し、又は主要原料としたものを凍結させたものであって、乳固形分3.0%以上を含むもの(発酵乳を除く)をいう」と定義されています。
イメージ的には、ミルクの味わいを感じるアイスがアイスクリーム類です。
氷菓
乳固形分が3%未満のもの。
厳密には、「食品、添加物等の規格基準」という、厚生労働省の告示で氷菓として規定されています。
一番有名なのがガリガリ君やアイスボックス!その他には、かき氷、果汁などを凍らせたシャーベットやアイスキャンディーなどがあります。比較的カロリーが低いものですね。
アイスクリーム類は3種類に分かれます
この部分を説明します。このように、乳固形分と乳脂肪分の割合によって、3種類に分かれます。
各種類の特徴です。
アイスクリーム
有名なのはハーゲンダッツや牧場しぼり!
植物性油脂を使用することは禁止されています。
「乳固形分」と「乳脂肪分」が最も多いため、濃厚でリッチなコクを味わうことができます。
「アイスクリーム」の分類にするため、乳脂肪分を調節している場合もあります。
アイスミルク
有名なのはMOW!
動物性脂肪に代わりに植物性脂肪を使用しているアイスもあります。
ミルクのほどよい濃さを感じる味わいで重くなりすぎないのが特徴です。
ラクトアイス
有名なのは爽(そう)!
軽くミルク感があって、さっぱりしているのが特徴。
植物性脂肪が多く使用されています。
ちなみに、ラクトとはラテン語で「乳」を意味します。
ダイエットに最適な種類は?
ダイエット中でも時々アイスが食べたくなりますよね。食べないのが一番ですが、どうしても食べたい時!やはりカロリーの低い物がもちろん良いですよね!
ここで、アイスクリーム・アイスミルク・ラクトアイス・氷菓の中でカロリーが一番の低いのはなんでしょうか。
ガリガリ君や果汁のシャーベットが氷菓なので、一番低いのは氷菓なのでは?と思う方がいるかもしれません。
これは正解です。
しかし、アイスクリーム類でカロリーを比較した場合、単純に「乳固形分」と「乳脂肪分」の多さから、
アイスクリーム>アイスミルク>ラクトアイス
と考えて、一番低いのはラクトアイスなのでは?と思いますよね。
これは違うんです!
ラクトアイスは乳脂肪分が少ないのですが、アイスクリームの風味を出すため植物系油脂を混合しています。その場合、カロリーがアイスクリームやアイスミルクより高くなってしまうことがあります。
なので、購入時にはパッケージをチェックして選びましょう!
この中で圧倒的にカロリーが低いのは氷菓なので、ミルク感などを気にしない方は氷菓を買いましょう!